カウンター47秒台
「ぬぅあああああああああああああああああああああ!」
闘う弐号機アスカ
「負けてらんないのよ!」

初号機のベークライトを剥がしているシンジ
スピーカーからアスカの声が聞こえる
「ママが見てるのに!」
「ガキみたいにママ、ママ言ってるんじゃねえよ・・・・・・・・」
フッと気付いて見上げるシンジ。たたずむ初号機
「ハハ、俺たちまだ中学生だったなアスカ、忘れてたよ・・・こんなことになっちまってよ
オヤジも俺もたくさんみんなを傷つけた。報いを受けるべきかもな・・・・」













#10 空しき流れ















「これでラストオオオオオオオオオオオオオ!!!」
走る弐号機。エヴァ量産機2体を腕で串刺し、力を込める
「ぐううううう」
更にねじ上げるように力を込める
「ぐうううううあああああああああああああ・・・・・・・っ!」
飛んでくる槍
右手を引き抜き槍の方向へ手をかざす弐号機、ATフィールド展開。
阻まれた槍は一気に変形する
「ロンギヌスの槍!?」
フィールド干渉波を巻き込みながらゆっくりと浸入してくる槍
フィールドが一気に破れる
「ひっ」
巨大な槍に貫かれてのけぞる弐号機
「きゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
プラグ内。左眼を押さえ絶叫するアスカ
カウンター0



「その叫び、ベッドの上で聞きたかったぜアスカ」
ボロボロの手を見つめるシンジ






事切れた弐号機、槍に支えられ崩れ落ちる
「あああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
プラグ内で絶叫し続けるアスカ



「内臓、電源、終了・・・・・活動限界です。エヴァ弐号機沈黙・・・・・」
パソコンモニターを見つめるマヤ
ボー然と聞いている日向、青葉
「なにこれ?倒したはずのエヴァシリーズが・・・・・・・」



次々と立ち上がる量産機



「エヴァシリーズ、活動を再開・・・・・・・」






翼を広げ旋回する量産機
死体に群がるハゲタカのように弐号機をついばむ



「うっ」
「どうした!」
「もう見れません・・・・見たくありません」
「こ、これが弐号機!」



量産機、翼を広げて上昇
それぞれの口に贓物をくわえて飛び立つ
引きずり出される贓物に引っ張られてのけぞる弐号機
「ああ・・・・・ううう・・・う・・・・・・・」
腹と左眼を押さえて苦しむアスカ。もの凄い目つきで見上げる
「・・・殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」

震えつつ右手を伸ばすアスカ。伸ばす伸ばす伸ばす・・・・・・・・・






「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」



震えつつ右手を伸ばす弐号機。伸ばす伸ばす伸ばす・・・・・・・・・



「暴走か!」
「やめて・・・・アスカ・・・・・もうやめて・・・・・」






「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」



限界まで伸びきるアスカの腕。突然バサリと割れる



槍が天へ伸ばした腕を真っ二つにして突き刺さる
一拍おいて次々と降り注ぐ槍



「ひっ!」






「シンジくん!弐号機が!アスカが!アスカがぁぁ!!」
「マヤさんのその叫びもベッドの上で聞きたかったねえ」
薄ら笑いのシンジ。咥えていたタバコを吐き捨て、爪が剥がれてボロボロの手の血を舐める
「セカンドのことなら仕方ないよ・・・彼女がバカだったんだ」
震え出す初号機。
ベークライトが盛り上がって何かを求めるように手が伸びる
「おっせーよクソババァ!ケンカ売ってんのか!!!!!」
初号機の後頭部を蹴り上げるシンジ












#11 THANATOS -IF I CAN'T BE YOURS-















ターミナルドグマのリリス
重く遠く響く音とともに微動が伝わる
「初号機が動き出したか」



ギンと光る初号機の目
「我は死なり、この世界の破壊者なり・・・・・・・・アスカ・・・・お前を苦しめた世界、
何もかも滅ぼしてやるからな」







ネルフ本部ビル
先端が崩れながら浮き上がると内部から一気に光が溢れる
箱根の山々にそびえたつ巨大な十字の光、先端から2つに割れていく
「エヴァンゲリオン初号機・・・」
「まさに悪魔か」



風巻くジオフロント。2枚の翼を広げて滞空する初号機
とどろく森
悪魔のような初号機の顔
プラグ内のシンジ、アスカの弐号機を探す
「アスカ・・・・・・・・・?」
さかさまの弐号機の血みどろの顔
無残に引きちぎられた弐号機の首から肩を量産機がくわえている
シンジの目、瞳孔が開く






弐号機の真っ二つになった右手
口からはみ出した内臓
くわえられた左足
食いちぎられた左手
はらわたのはみ出た下半身
上空を舞うエヴァシリーズ



シンジの顔に不敵な笑みが広がる
「命、夢、希望 どこから来て、どこへ行く?
そんなものは・・・この私が破壊する!ケーケッケッケー ケーケッケッケー!」
吼える初号機
渦巻くジオフロント






Now it's time, I fear to tell I've been holding it back so long
But something strange deep inside of me is happening
I feel unlike I've ever felt And it's makin' me scared
That I may not be what I think I am〜〜〜〜〜〜〜〜






What of us, what do I say Are we both from a different world
Cos every breath than I take, I breathe it for you
I couldn't face my life without you
And I'm so afraid. There's nothing to comfort us
What am I,if I can be〜 yours〜〜〜〜






I don't sleep, don't feel a thing And my senses have all but gone
Can't even cry from the pain, can't shed a tear now
I realise We're not the same And it's makin' me sad
Cos we can't fulfil our dream in this life〜〜〜〜〜〜〜〜〜






So I must, let us break free I can never be what you need
If there was a way, through the hurt
Then I would find it I'd take the blows. Yes I would fight it
But this is the one. Impossible dream to live
What am I, if I can't be〜 yours〜〜〜.











つづく

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