第弐拾話 心のかたち 人のかたち




初号機に取り込まれエントリープラグ内を漂うシンジ
だがサルベージ計画は遅々として進まない

第4日

「なんだこれ・・どこだここは・・・エントリープラグ?初号機の・・・でも誰もいない俺がいない」

映像ノイズ
「なんだこれなんだこれ・・・よくわかんないや・・・わかんないから寝よっと。おやすみなさい」

人々の映像
「ムニャムニャ、アフロディーテはアフロじゃないから・・・・」

敵の映像
「ムニャムニャ、ごはんですよはご飯じゃないから・・・」

親父の映像
「ムニャムニャ、ミニ四駆買ってようプレステも買ってよう・・・」

綾波の映像
「ムニャムニャ、綾波大好きだよ・・・・」

エヴァ初号機の映像 
「ムニャムニャ、スピー」

第30日
「サルベージ計画の要綱。たった1ヵ月でできるなんてさすが先輩ですね」
「残念ながら原案は私じゃないわ。十年前に実験済みのデータなの」
「そんな事あったんですか。エヴァの開発中に」
「まだここに入る前の出来事よ。母さんが立ち会ったらしいけど。私はデータしか知らないの」
「その時の結果はどうだったんですか」
「失敗したらしいわ」


第31日
「寂しいって何」
「さあなあ。一人暮らしも一度くらい体験したいけどな」
「幸せって何」
「綾波みたいなカワイイ子と一緒に遊んでるときかな」
「やさしてくれる?」
「やさしくしてあげるよ。怖くないよグヘヘヘ」
「他の人が」
「え?ああ優しくしてくれてんじゃない、エヴァのパイロットだし」
「乗って?」
「使徒と戦う」
「戦って?」
「結果を出す。人類の平和を守る。使徒には限りがあるらしいし頑張るよ」

「頑張ってね」たくさんの声援
「ミサトもリツコさんもアスカもトウジもケンスケも親父も誉めてくれるんだけど見返りが少ないんだ。
俺は頑張ってるんだ。だから優しくしてくれよ。ハーレムルート・・・俺のモノになってくれよ!!!!!」

「優しくしてるわよ」

「ねえシンジ君。私と一つになりたい?心も体も一つになりたい?それはとてもとても気持ちのいいことなのよ
いいのよ私はいつだっていいの」
「グヘヘミサト、お前めっちゃガッつくもん。そのくせ次の日なにくわぬ顔でお姉さんぶるし。まぁ最近ご無沙汰だしな」
「もうダメ・・・好きよ、シンジくん凄すぎる・・・・こんなの初めてなの・・好き・・んっ・・イクッまた・・・イッちゃう!!!!」

「ほらバカシンジ。私と一つになりたくない?心も体も一つになりたくたい?それはとてもとても気持ちのいい事なん
だからさ。この私が言ってんのよ?さっさと来なさいよ」
「グヘヘアスカ、その生意気な顔を蕩けるような快楽の顔にかえてやりたい」
「お願い焦らさないで、好きなの・・・・我慢できない・・・おかしくなっちゃうの・・・ん・・・ぁ・・・シンジ・・
いじわるしないで・・・・好きなの・・シンジ、シンジィ・・・・・好きっ!好きっ!大好きっっっ!!!!!」

「碇君私と一つになりたい?心も体も一つになりたい?それはとてもとても気持ちのいいことなのよ。碇君」
「グヘヘ綾波、そのお澄まし顔を迫り来る絶頂に怯える顔にしてやりたい」
「碇くん・・・ん・・・ぁぁっ・・・どうして・・・わからないの・・・・こ、こんなのっんっんっ・・・
碇くん・・・好き・・・んんっぁっ!!・・・・・・・ぁ・・・・熱い・・・・」

「碇君。私と一つになりたくない?心も体も一つになりたくたい?それはとてもとても気持ちのいい事なの。
ね、私と赤ちゃんを作ろう」
「グヘヘヒカリ。ウブなお前を、恥じらうお前を俺が与える快楽で支配したい」
「碇くん・・・私、怖いの・・飛んじゃう・・壊れちゃう・・・・ダメッダメッ・・・好き!好きなの!んっんっ飛んじゃ・・んんッ!!!」

シンジのサルベージ計画
「ダメです。自我境域がピストンされています!!!」
「全波形域を全方位で照射してみて・・ダメだわ発信信号がクライン空間にエクスタシーされている!」
「どういう事よ!!!!」
「つまり、発情」
「(! ̄д ̄)えぇぇぇ 」
「現状維持を最優先、逆流を防いで」
「はい!+0.5+0.8。変です!!!!堰きとめられません!!!!!」
「これは、なぜ!射出したくないの?シンジ君!!!」


「何を願うの」

    _  ∩
( ゚∀゚)彡 快楽!快楽!
 ⊂彡    」


「エヴァ!!!!信号拒絶!!!」
「LCLの自己フォーメションがエレクトしていきます!!」
「プラグ内圧力上昇!!」
「全作業中止。電源を落として」
「ダメです!プラグがオーガズムされます!」

放出されるLCL、そこにシンジの姿はなかった・・・

「あれ?ここは?」
「エヴァの中だよ」
「(゚Д゚)ハァ?エヴァの中?碇シンジの風雲ラブラブ城じゃねえの?ただの夢?」
「シンジくん。あなたはエヴァに乗ったから今ここにいるのよ。エヴァに乗ったから・・・」
「うっせえな説教はいいんだよ(*゚д゚) 、ペッ」

「。゜。゜(ノД`)゜。゜。人ひとり、人ひとり助けられなくて何が科学よ・・」
泣き崩れるミサト
「お腹空いたぁ。掃除も洗濯も溜まってんのよシンジぃぃぃぃ」
ベッドでもだえるアスカ
「ダメ。碇くんを連れて行かないで。私に返して」
祈る綾波
「オシベとメシベが、精子と卵子が・・・」
保健体育の教科書で赤ちゃんの作り方を学習する委員長


「なんだ夢かよ・・・早く帰ろうっと。ん?」
「セカンドインパクトの後に生きていくのか、この子は、この地獄に」
「あら生きていこうと思えばどこだって天国になるわよ。だって生きているんですもの
幸せになるチャンスはどこにでもあるわよ」
「そうかそうだったな」
「親父死ね!!!!!!!!母ちゃんに触るな!!!!!!!!」
「こらっ!シンジ!お父さんに向って何てこというの!」
「うるさいやい!」

碇シンジ生まれたままの姿、スーパーマンの飛ぶ格好でサルベージ完了。
ただ肉体を再構築した際に一部分だけ凶悪な増量を遂げた事実は、まだ誰も知らない。

つづく

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