怒りシンジは初号機に立てこもる
「しかしシンジ君ああしなければ君がやられていたぞ」
「そんなこと関係ない。メガネは黙ってろ」
「だがそれも事実だ」
「黙れってメガネ。俺知ってるんだぞ?お前がミサトをオカズに」
「な、な、な、何を言い出すんだ」
「だかそれも事実だ」
「シンジ君話を聞いてー碇司令の判断がなければみんな死んでいたかもしれないのよ」
「そんなこと関係ないっていってるだろ!!!!親父は俺を使って殺人を教唆したんだ!!!!
アレがトウジじゃなくてアスカだったら?綾波だったら?ネルフに都合の悪い人間だったら?
これ以上俺に迷惑かけんな!!!!!お前ら!!!!!だいたいなんでこういう事態の対処をしてないんだよ!!!!
ガキに丸投げさせて偉そうに命令してんじゃねえぞ!!!!きいてんのかヒゲオヤジ・・・うがっ・・・・・」
LCL圧縮濃度を限界まで上げられ意識を失うシンジ

第拾九話 男の戦い



トウジ電車の中で綾波とシンジを見かける
「碇くん、どうしてあんなことしたの」
「組織への不信感による現場からの正当な抗議行動だよ」
「碇くんはわかろうとしたの、お父さんの気持ちを」
「考えたくも無いよ。エヴァは会議室が動かしてるんじゃない、パイロットが動かしてるんだ!!!!!!!!」
「なに漫才しとんのや?あの2人」

病室のトウジの見舞いにきた委員長
「なんや委員長か」
「鈴原大丈夫?」
傷ついた男に母性本能活発な委員長
「なんやシンジがおったような気がしとったけど夢やったんかいな」
「碇くんは昨日退院したそうよ。三日も寝てたんだから鈴原は」
シンジの寝顔にこっそりキスしたのを夢のように思い出す委員長
「そうか三日もか、委員長は」
「ここここここに来たのは委員長として公務で来たのよ、それ以外のなんでもないのよ」
2人の男が自分を取り合って闘ったような気がしてちょっと罪悪感かなり女として幸福感の委員長
「ああ、わかっとるわ」
「わかってないわよ・・・」
未だにどっちの男も選べない自分に嫌悪感の委員長
「すまんかったな。弁当食えへんで」
「いいのよそんなこと、でもここでお弁当食べさせちゃいけないんだって」
こっそり眠ってるシンジのソーセージも見てしまい思い出して顔を赤らめる委員長
「委員長一つ頼んでええか妹にワシはなんでもあらへんと言うとってんか」
ああやっぱ危険な男より家庭的で平凡な男の方がいいのかもと悩む委員長

「出たまえ碇シンジ君、総司令がお会いになる」
執務室、手錠はめられ碇司令の前に引き出されるシンジ
「命令違反、初号機の私的占有、稚拙な恫喝、これら全て犯罪行為だ。何か言いたい事があるか」
靴を投げつけるシンジ。だが机にあたる
「そうか、では出てゆけ」
「星に帰ってバラと仲直りする。こんな星には二度とこない」
「また逃げ出すのか。お前には失望した」
靴を投げつけるシンジ。だが避けられる
「もう会うこともあるまい」
「次に会うのは法廷だぜ!!!!!!!!!」

♪朝が来たらーパンをかじりー黒いブーツでー灰色のー
空の下へー旅立つのさー僕の心を取り戻すためにー♪

駅でお別れするミサトとシンジ
「アスカはこないのか」
「うん、よろしくとも言ってなかったわ」
「お前ら餓死しないようにな。米は洗剤で洗うなよw」
「そうやって悪態ばかりついてるとこれから先、辛いわよ」
「お前何?その包帯。綾波のマネ?笑えるwwwww生まれ変わって出直してこいやババァ」
「・・・・わかってると思うけどこれから先あなたの行動にはかなりの制限がつくから」
「日本球界に見切りをつけ、引退してドジャースに移籍する。お前は安心してババァになっていけ」
「第四次選抜候補者は全てあなたのクラスメイトだったのよ。私も最近知ったわ。全ては仕組まれていた事だったの」
「お前職場でハミってんのよ?気付けよいい加減」
「鈴原くんのことはいくら言葉で謝っても取り消せられるミスではないわ。でもシンジくん
正直私はあなたに自分の夢、願い、目的を重ねていたわ。それがあなたの重荷になってるのも
知ってる。でも私たちはネルフのみんなはあなたに未来を託すしかなかったのよ、それだけは・・・」
「トウジはいいんだよ。アイツも男だから覚悟してた。でもな俺にも立場があるんだよ。14才のガキよ?
友達より仕事選べると思う?人間的な信頼がなければ、前線の兵士の気持ちもケアしてなきゃ
どんなに兵器が上等でも勝てないよ」
「・・・本部までのパスコードとあなたの部屋はそのままにしておくから」
「アバヨ、俺がいなくなって速攻使徒にやられんなよな、サンタさん」
清清しい笑顔のシンジ。さんざん言われて凹むミサト

駅のホームで携帯で話すシンジ
「ああ青葉さん?俺っス、シンジです。俺追放されちゃいまして・・・ああ、知ってますか
どうしましょう借りてたグレッチ・・・IDカードももうないし、え?いいっすよ悪いっスよ・・・・
住所教えて下さいよ、送りますから・・え?どうしたんですか?えっ未確認飛行物体?使徒ですか?」

第拾四使徒 ゼルエル襲来

「久々のオフだと思ったのに・・・やられんなよーアスカ、綾波」

「レイは初号機で出撃させろ。ダミープラグをバックアップとして用意」
エントリースタート
「パルス逆流!初号機神経接続を拒絶しています!!!」
「まさかそんな」
「碇・・・」
「ああ、私を拒絶するつもりだ」
相手の母親に結婚を反対されたような絶望的気分になるレイ
「起動中止。レイは零号機で出撃させろ。初号機はダミープラグで再起動」
「しかし!零号機は!」
「かまいません。いきます」
「レイ!」
「碇くんと一緒になれないなら、いっそ・・・・・」

「きたわねーシンジなんていなくたってあんなのアタシ一人でお茶の子サイサイよ」
使徒と闘う弐号機
「このー。ATフィールドは中和しているはずなのにぃ!なんでやられないのよ!
もう二度と負けらんないのよ!この私は!」

「アスカじゃダメだ、アイツは死の恐怖を知らない。そしてチームプレイも・・・・大丈夫かなぁ・・・」
弐号機の首がふっとんでくる。弐号機大破戦闘不能
「あ、あ、あ、アスカ死んだ・・・・・・・・・・・?」
首と両腕の無くなった胴体だけの弐号機をぼーぜんと見つめるシンジ
「シンジくんじゃないか」
「アスカ・・・・加持さん・・・・何やってんの?」
「それはこっちのセリフだよ。何やってるんだシンジ君は・・・」
「いや俺は・・・みんながやっぱり戻って来てってゆうまでオフを楽しもうと・・・アスカ・・・」
「そっか。アルバイトが公になったんでね戦闘配置に俺の居場所はなくなったんだ。以来ここで水を撒いてる」
「こんな時に?・・・・・アスカ」
「こんな時だからだよ。葛城の胸の中もいいが、やはり死ぬ時はここにいたいからね」
「死ぬ・・・アスカの胸の中・・・」
「そうだ。使徒がここの地下に眠るアダムと接触すれば人は全て滅びるといわれている。サードインパクトでね
それを止められるのは使徒と同じ力を持つエヴァンゲリオンだけだ」
「ちょwwwwwwwww聞いてねえよwwwwwwwwwwwwwwそんな大事な話wwwwwwwwww」
零号機、使徒に特攻
「あ、綾波!!!!!!!ライフルも持たずに!!!!!!!」
「碇くんあの世で一緒に」
零号機自爆、大破。しかし目標は生存
「シンジくん俺はここで水を撒くこ」
聞かずに駆け出しているシンジ。

「最終装甲板融解ー!!!」
「まずい!!!!!!!!メインシャフトが丸見えだわー」
「初号機はまだなの!」
「ダミープラブ拒絶!!!!ダメです反応ありません!!!!!!!!」
「続けろ。もう一度108からやり直せ」
「乗せろー!!!!!!!!!!俺が!!!!!!!!!!!!!碇シンジが来たぞー!!!!」
「なぜここにい・・・っ!」
靴を投げつけるシンジ。クリーンヒット
「グダグダ言ってねえで乗せろや!!!!!」

「目標はメインシャフトに浸入!!!!!!!降下中です!!!!!!!!!」
「そのままセントラルドグマに直進しています!!!!!」
「ここにくるわ!!!!!総員退避急いで!!!!!!!!」
総員退避!総員退避!
迫り来る使徒、絶対絶命、駆けつける初号機
「エヴァ初号機!!!!!シンジ君!!!!!!!!」
使徒と取っ組み合い
「うほほほほほほほほほほほほほほーーーーい!!!!やっぱ俺様が主人公おおおお!!!!」
アスカとレイの生存を確認したのでいつものシンジ。片腕取られるも元気元気
「感謝しろよおおおおお前らが生きていられんのはあああああ俺のおかげえええええええ!勝ったら言う事
なんでも聞けよ!ハーレムハーレム!!!!!!!まずは女性職員全員ランジェリー姿で俺様にHなご奉」
「5番射出急いで!!!!!!!!」

使徒と地上戦、一方的にタコ殴りの初号機
「うほほほほい、ハーレムハーレムウウウウ!!!!バニーガールでーナース服でースク水でーご主人さまと呼べ・・・」
ガクっ

「初号機活動限界です!!!!!!!予備も動きません!!!!!!!!」

使徒反撃、動かない初号機を一方的に攻撃のゼルエル
「動け動け動け動け動け動け動いてよ!!!!今動かなきゃなんにもならないんだあああああ!!!!!!!」
初号機の核を一方的に集中攻撃のゼルエル。ひび割れるエントリープラグ
「動け動け動け動け動け動け動いてよおおおおお!!!!!!!!!!今動かなきゃ今やらなきゃいつもの毎日なんだよ!!!
メシ作って、タダ働きで、いい様に扱われて、大好きな女の子達とイチャイチャできないんだよ!!!!!!!!!
もうそんなのイヤなんだよ(ノД`)だから!!!!!!!!!動いてよおお!!!!!!!!!」

ドクン

「エヴァ再起動・・・・」

腕をくっつけて自己再生する初号機
「まさか信じられません!!!!!!!!!初号機のシンクロ率が400%を超えています!!!!!!!!!」
「やはり目覚めたのね・・・彼女が」

初号機、使徒撃破、雄たけび、四つんばいで使徒に食らいつく
「使徒を食ってる・・・」
「s2機関を自ら取り込んでいるというのエヴァ初号機」

初号機雄たけびを上げ拘束具が外れていく、ケンシロウ化
「拘束具が・・・そうよあれは装甲板ではないの。エヴァ本来の力を私たちが押さえ込むための拘束具なの
その呪縛が今自らの力で解かれてゆく。私たちにはもうエヴァを止めることはできないわ」

「初号機の覚醒と解放。コイツはゼーレが黙っちゃいませんな。これもシナリオのうちですか、碇司令」

「始まったな」
「ああ。全てはこれからだ」

恐れおののくスタッフ、動き出す真実、雄たけびを上げ続ける初号機。
だがその中でかすかに鳴った、人間の小さなゲップの音を確認できた者は、一人もいなかった・・・・


つづく

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