玄関で学校に行くシンジを見送るミサト
「アスカは?」
「もう先に出てるわ。徹底して私と顔合わせないつもりね」
「なんで?」
「シンちゃんにはまだ女心はわからないか」
「(゚Д゚)ハァ?わけわかんないのに勝手にわけわかんないこと言ってんはぐらかしてんじゃねえよ」
「(゚д゚|||)ゴ、ゴメンナサイ」
「四号機が欠番て噂本当か?なんか事故があって爆発したって」
「ええホントよ。四号機はネルフ第二支部と共に消滅したわ。s2機関の実験中にね
ここは大丈夫よ三体ともちゃんと動いてるじゃなーい。パイロットもスタッフも優秀だし」
「んな事聞いてないよ。なんで秘密にするわけ?アメリカから参号機がくるんでしょ
松代でするんだろ。起動実験」
「うん。ちょっち4日程留守にするけど、加持が面倒みてくれるから。心配ないわよ
実験はリツコも立ち会うんだし」
「加持さんが家事をする・・・・二度と帰ってこなくていいぜお前。
なんでもかんでも秘密にしやがって。信頼関係なしか。命預けられないよ・・・」
「ご、ごめんなさい・・・(((( ;゚ρ゚)))アワワワワ」
「んでパイロットは?」
「そのパイロットなんだけど・・・」
インターホンが鳴り、ケンスケ登場。ミサトにエヴァンゲリオン参号機のパイロットを志願する

第拾八話 命の選択を



「ミサトさんも冷たいよまったく。やる気なら俺が一番なんだし。予備でもいいから使ってくれりゃいいのに。
な、パーやん」
「パーやん?」
「まぁまぁケンスケ元気だせよ。あんなミサトみたいなバカ女に命預けられないよ」
不機嫌な顔で登校してくるアスカ。
「よおどうしたんだよアスカ。先に出たのに遅かったな」
無視するアスカ
「なんや今日は夫婦喧嘩はなしか」
アスカはキッと睨みつける
「アンタたちの顔見たくなかっただけよ!!!!!!!!この3バカトリオがああああ!!!!!」
「アナタ達の顔を見ることができないと思ったからです。これは3つのバカな集まりです」
「だから同時通訳するなぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁ!!!!!!!!!!」
「今日も朝からうっせえなぁ。パー子は」
「パー子はシンジだろ。アスカはブービー。チンパンジーなんだから言葉話すなよな」
「ハハハ本当だ」
「はぁぁ」
「はぁぁ」
「なぁなぁそんなことより2015アジアカップについて語ろうぜ。ホンミョンボ統一朝鮮は強いけど
カズJAPANが絶対優勝だよな!!!!!!!」

屋上で考え事するトウジ
「鈴原くん」
「なんや綾波かシンジやったらここにはおらんで。知っとんのやろワシの事、惣流も知っるようやし・・・・」
「うん」
「知らんのはシンジだけか・・・人の心配とは珍しいな」
「そう。よくわからない」
「お前が心配しとんのはシンジや」
「そう・・・そうかも知れない」
「そうや」

放課後、アスカと下校する委員長
「ごめんねアスカ。いつもなら碇君と帰ってるはずなのに」
「いいのよ。アイツとは義務でいるだけだし。今日は顔見たくない気分だったし」
気の無い返事をするアスカを見て胸が痛む委員長
「鈴原のことでしょ」
だけじゃないんだけどね、と内心思う委員長
「見え見えよーわかんないのはあの3バカトリオくらいね」
わかったような口を聞くアスカに探りを入れてみる委員長
「でも碇くん、ナイーブそうだけど」
「アレが一番鈍感!!!!!おまけに天下一バカよ。女の子の気持ちわかんないもの」
「そう」
何も知らないアスカにすごく安心、少しガッカリの委員長
「鈴原の好きな子って綾波さんかもしれない」
「鈴原が!?あの優等生を!!安心してヒカリそれはないわ。あの女はシンジよりも一万倍も人の気持ちわからないもの」
自信一杯に勇気づけてくれるアスカ、何も知らないアスカ、取り巻く状況も自分の心さえも・・・
「一つ聞いていい?あの熱血バカのどこがいいわけ?」
ほんとに不思議そうに聞いてくるアスカ
(アスカはまだ人を好きになったことないのね。心を支配される喜び味わったことないのね)
「・・・優しいところ」
返した言葉は優越感半分、無垢なアスカへの愛しさ半分に彩られている委員長。
「ア、ハ、ハ、そう・・・ところでもう一つ聞きたいんだけど」
「なに?」
「その・・・・アタシの日本語ってちゃんとできてる?」
「え?」
「シンジの奴がさ。いつもアタシの言葉を同時通訳するから・・・・」
うつむきながら小声で聞いてくるアスカが可愛くて思わず抱きしめる委員長
「大丈夫、話せてる。伝わってるよアスカの気持ち」

校庭で遊んでるシンジ
「おーい。サッカーしようぜ」
「え?碇、俺たちバスケやるんだけど」
「あ!!!人類救ってる碇シンジ様の言う事が聞けないのかよ!!!!」
「そ、そんなの関係ないよ」
「パパに言いつけてお前らの家踏み潰すゾ」
「いい加減にしろよ碇」
「あーまたイジメるんだー俺明日人類救って死ぬかもしれないのに
サッカーさえやらせてくれないんだー」
「く・・・・わかったよ」
「じゃ、いつものマラドーナごっこな。イエーイ5人抜きー」
「楽しいのお前だけジャンこれ・・・」

夜、家でゲームしてくつろぐシンジとアスカ
「そういえばさ」
「クリスタルタワーって長いのねー」
「参号機のパイロットって誰なのか教えてくれたら攻略してやるぜ」
「え?まだ聞いてないの?」
「う・・・し知ってるよ!!!トウジだろ」
「・・・・」
「いやー心強いねーバチキかましたるー。でも緊張感なくなるよなー楽しいからいっか!」
「・・・・そうやって一生フザケてなさいよ。バッカみたい」
「ふうう。いい湯だったなぁ。ん?なんだまたやりあってんのか?しょうがないな。
葛城がいないといつもこうなのか?」
「違うわよ!!!私だって加持さんと夜を過ごすんですもの。ニコニコ笑っていたいわよ
でも今日はダメなの、できないの・・・・・」
「わかった。もう寝よう。こういう時は早めに寝ちまうのが一番だ」
「そうですよね!!!!じゃあ加持さんはここでお願いします。アスカ、ベッドに行こうぜ」
「は?アンタ何言ってんのよ!!!!」
「へ?だっていつも一緒に・・・・」
「ハハハお前らがそんな関係になってたとはなァ。全然気づかなかったよ」
「ちがう!!!!加持さんちがうの!!!!!!アンタちょっとバカシンジこら!!!!!」
「いやあ、すいません加持さんコイツ照れちゃって」
「ハハハハハハ」
「むぅぅー!ちーがーうううううう!!!!!!!ちがうのー!!!!!!!!!」

「もう寝ました?加持さん」
「・・・・いやまだ」
「俺の親父大丈夫なんすか?危ない橋渡ってないんスか?」
「こりゃまた唐突だな。葛城のことかと思ってたよ」
「まぁいいんですけどね・・・・話できないしあのヒゲ。
ところでアスカさっきメッチャ怒ってましたね。ちょっちヤバかったかな?」
「シンジ君はアスカの事が好きなんだね」
「うん・・・大好きですよ。初めて会った時からずっと」
「そうか」
「でも綾波も好きっスよ。つーかみんな大好きっていう以前に大事な仲間ってゆうか・・・
好きになっちゃいけないような気がします。結構辛いっスよ」
「それでいい。14才ならフツーだ。そうやって大人になっていくんだから」
「誰にも言わないで下さいよ?」
「誰にも言わないよ」
「2人に手を出したら、踏み潰しますよ?」
「信用してくれ」
「信用してますよ・・・・ところでミサトの体ってどんな具合なんですか?」
「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそんな事答えられないよwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「僕には大人の体はわかんないからウヘヘヘヘへへへ(゚∀゚)」
「まったく・・・・さぁもう寝よう。そんな事考えてたら寝れなくなるぞ」
「そっスよね。寝ましょう、寝ます・・・・・・ミミズが一匹ミミズが二匹」
「やめろってwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

屋上で語り合うシンジとケンスケ
「参号機ってもう日本に到着してんだろ」
「ああ昨日ついたみたいだな」
「いいなぁ誰が乗るんだろう・・・やっぱりパーやんかな、今日休んでるし」
「ああマジ勘弁だな。そういうの」
「そう?」
「俺トウジもケンスケも失いたくないもん」
「気持ち悪い」

エヴァ参号機、第拾参使徒 バルディエルにのっとられる

エヴァ全機出撃
「松代で事故?ミサト達は?」
「まだ連絡取れない」
「じゃあ俺が隊長ね」
「勝手なこと言ってんじゃないわよ!!!」
「むう3人では決めポーズが決まらない」
「今は碇司令が直接指揮を取ってるわ」
「♪フンガフンガー初号機ーザマスザマスの弐号機ーそーよかったわねーの零号機
俺たち3人エヴァンゲリオンよー♪」
「急にフザケだすな!!!!!」

目標接近、全機地上戦用意
「おし親父、3人で囲んでフクロにしてプラグ引っこ抜く作戦でいこうぜ」
「アンタはまだ知らないの!?参号機にはね!!!!キャーーー」
弐号機完全に沈黙
「キャーだって。アスカカワイイ(´∀`*) 」
「零号機左腕に使徒侵入、神経節が侵されていきます!!!!」
「零号機左腕部を切断」
「しかし!神経接続を解除しないと!」
「かまわん。切断だ」
「てめえ後でぶっ殺す」
零号機中破、パイロットは負傷
「おいおい・・・お前ら故意か?」
「目標は接近中だ。あと20マルで接触する。お前が倒せ」
「人乗ってるんでしょ?誰かフォローしろよ。うわっと!!」
参号機に首閉められる初号機
「しまった!!!!迷った!!!!!いたーーーい!!!!!」
生命維持に支障発生
「シンジなぜ闘わない」
「ミスった。つーか今のうちに誰か参号機のエントリープラグ引き抜け!!!!」
「かまわん。そいつは使徒だ。我々の敵だ」
「は?中の人殺しちゃうかもしれんだろうが!ぐ、ぐるじい・・・・」
「お前が死ぬぞ」
「だったら助けろよ・・・・ゲンドウのく・そ・ば・か・や・ろ・う・・・」

ダミープラグに切り替えられる初号機、参号機を撃破
「ふうう助かった。こんな便利な機能があったのね・・・俺、殺人で起訴されるんかなぁ」
「シンジくん・・・」
「おおミサト生きてたのか、つうかお前マジ使えねえな」
「シンジくん・・・・私はごめんなさい。私あなたに大事な事伝えなけきゃいけなかったのに
こんな事に・・・」

エントリープラグ回収班よりパイロットの生存を確認

「良かったー・・・・・ん?ほ、ほんとうにパーやんだったのかよ・・・・・・・・・」

つづく

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