葛城家、いつもの朝食
「あれ?シンちゃんお出汁変わった?」
「いやいつもの麦芽100%だよ」
「いやちがくて・・・・」
「あっつーいい!!」
「私はとても熱いと感じていますって、ああゴメンね」
「そうやってすぐに謝って!!ほんとに悪いと思ってんの?」
「貴方は早く謝罪しますが、本当にその事について悪い事をしたと思っているのですか」
「だから同時通訳すんな!!!!!!!日本語完璧だろうが!!!!!」
「謝るから訴訟だけは勘弁」
「まぁまぁそれもシンちゃんの生き方なんだから」
「コイツの生き方を容認するなんて最近ミサトシンジに甘すぎるんじゃない!!!!!!!」
「そう?」
「加持さんとヨリが戻ったからって他人に幸せを押し付けないでよね!!!!!!!」
「加持とは別になんでもないわよ」
「つーかさ。お前ホームスティの癖に態度悪すぎねえ?ミサトがどこの誰と
アナルセックスしていようと関係ねえし、この味噌汁だってお前のために頑張って
作ってやってんだぞ。涙とハナ水垂らして喜んで食う立場だろお前」
「アナルセックスなんてしてないわよ!!!!!!!!!!!!!」
「ミソスープなんて反吐が出るわ!!!」

第拾六話 「死に至る病、そして」



シンクロテストのチルドレンズ
「どう?サードチルドレンの調子は」
「見てくださいよ」
「おおおーこれでもう少し謙虚さを持って命令を聞いてくれればねぇ・・・
聞こえる?シンジ君」
「サンタさん!今のテストの結果どうでした?」
「ハーイYOU ARE NO1!!!!!!!」
「わーい!約束通り伊吹二尉ともっこり一発!!!!!もっこり一発!!!!!!!」
「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwい言ってない!!!い言ってない(((゚Д゚)))ガタガタ 」
「ミサトあなた・・・」
「不潔」
「言ってないのよー。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン」

ロッカールームで悔しがるアスカ
心の中でシンジを誇らしげに思う綾波
帰りのバスの中で小学生をカツアゲするシンジ
「俺の名前を言ってみろぉぉぉぉぉぉぉ!」
「い碇シンジさまです・・・・(lll゚Д゚)ヒィィィィ(((( ;゚ρ゚)))アワワワワ  」
泣き出す小学生達
「そうだお前らがこの街で平和に暮らせるのは誰のおかげだぁぁぁぁぁ?」
「そ、それはお母さんから頼まれた買い物代・・・」
「誰のおかげだぁぁぁぁぁぁ?」
「い、碇シンジさまです・・・・・ウゥ〜〜(ノ△・。)エック (ノ◇≦。)ビェーン!!」
地元の小学生にとってエヴァのパイロット碇シンジは使徒と同じだった。

第拾弐使徒 レリエル 襲来
出撃するチルドレンズ
「みんな聞こえる。目標のデータは送った通り。今はそれだけしかわかんないわ
慎重に接近して反応をうかがい可能であれば市街地上空への誘導も行う。
先行する一機を残りが援護。よろしい」
「はーい先生。先鋒はシンジくんがいいと思いまーす」
「え?」
「そりゃもうこういうのはー成績優秀」
「とどまれいアスカ!!!!」
「は?」
「あの使徒はこの碇シンジに譲ってくれい」
「ちょっとあなたたち・・・・」
「控えておれいアスカ」
「な・・・なんですって!!!!」
「ネルフの旗のもとに闘う初陣は俺がもらう」
球体の使徒に向ってゆく初号機
「我こそは。信州の大地より立ちのぼる義侠の積乱雲
碇!字はシンジ!人類再興の大義に生きる葛城ミサトの腹心なり!」
「ぜ・前時代的・・・・・」
しかし影に呑み込まれてゆく初号機
「なぜ呑み込まれる。我らの一騎打ちをないがしろに・・・・」
タチの悪い1人コントに絶句するスタッフ
「帰ってきたら・・・・叱かって直るのか・・・・」

虚数空間ディラックの海に取り込まれるシンジ
「今日のトリビア。世界で最も残酷な刑は、日本の刑務所で囚人にさせる、一日中何もさせない刑である
92へえ・・・・・・アタフタ ヘ( ̄□ ̄;)ノ ヽ(; ̄□ ̄)ヘ アタフタ
ノドはカラカラ!腹はペコペコ!おまけに俺のエヴァンゲリオンはオーバーヒート
ウンともスンとも言わなくなっちまった。レーダーもソナーも火星なみ、生命維持モードもあと5時間!!!
気に入らないゼ!!!!閉ざされたエントリープラグを蹴り上げた、と、き、アイスキャンディをくわえながら
自転車で走ってた頃思い出した、あの水色でとってもCOOLなアイスキャンデイがとっても恋しいぜ・・・」

「・・・水が濁ってきている!!!浄化能力が落ちてきてるんだ、生臭え・・血、血の匂いだイヤダ!!!!!
オロオロ(゚ロ゚;))((;゚ロ゚)オロオロ ここはイヤダ!!!!出して!何でロックが外れないんだよ!!!!!!!開けて!!!!ここから出して!!!!!!!
オフト!ファルカン!周!岡ちゃん!トルシエ!!ジーコ!ベンゲル!カズさん・・・・・・お願い誰か助けて」

A「誰?」
B「碇シンジ」
A「それは僕だ」
B「僕は君だよ。人は自分の中にもう一人の自分を持っている。自分というのは常に2人でできているものさ」
A「2人?」
B「実際に見られる自分とそれを見つめている自分だよ。碇シンジっていう人物だって何人もいるんだ
君の心の中にいるもう一人の碇シンジ。葛城ミサトの心の中にいる碇シンジ。惣流アスカの中のシンジ
綾波レイの中のシンジ、碇ゲンドウの中のシンジ、みんなそれぞれ違う碇シンジだけど全て本物の碇シンジさ」
A「じゃあお前の中の碇シンジはどこ?その中にいる碇シンジは?その中にいる碇シンジとその中の碇シンジの中にいる碇シンジと」
ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛Σ(ノ´Д`)ノ
B「ややこしくなるだろうが!!!!!!!つまり君はその他人の中の碇シンジが怖いんだ」
A「他人に嫌われるのが怖いんだよ」
B「自分が傷つくのが怖いんだよ」
A「悪いのは誰だ?悪いのは父さんだ」
B「悪いのは自分だ」

「アイツの妹この間の騒ぎでさ」
「人の事なんか関係ないでしょ!!!!」
「アンタなんて大ッキライ!!!」
「帰れ!!!!」

A「僕の悪意がみんなに伝わったんだ。フォ━━━━ヽ(゜∀゜ )ノ━━━━ッッ!!!!
あの親父に憎まれたんだよ!!!!最初から嫌われていたら、嫌われない怖くないヾ(´ё`)ノグワァグワァ」
B「その喜びを反芻して生きていくんだ( ^∀^)ゲラゲラ」
A「この快感を信じたら生きていけるさ」
B「自分をだましつづけて?」
A「みんなそうだよ!いやオレだけ?」
B「自分はこれでいいんだと思い込んで、でなければ生きていけない」
A「僕が生きていくにはこの世界はウザイ奴が多すぎるんだ」

「そうやってすぐにテキトーに返事する!!」
「何もできない自分でしょ」
「お父さんのこと信じられないの」
「帰れ!!!!!!!!」

B「イヤダ!!!聞きたくない!!!!!!!!!!」
A「ほらまた逃げてる。楽しいことを数珠のようにつむいで生きていけるハズがないんだよ
特にオレはね」
B「楽しいこと見つけたんだ。楽しい事見つけて、そればっかりやって・・・・
何が悪いんだよー (ノ◇≦。)ビェーン!!」
A「自分に勝っても嬉しくない。お前は俺の中の{誉められたかった碇シンジ}なんだな」
・゚・(ノД`)ヽ(゚Д゚ )ナクナ ゴラァ!!

「親父、俺の育児放棄するわけ?」
「自分から逃げ出したくせに」
「そうだ!この男は自分の妻を殺した疑いがある!!」
「自分の妻を殺したんだ!!」
「そうだ母さんを殺した!!!フォ━━━━ヽ(゜∀゜ )ノ━━━━ッッ!!!!俺の養育費を払え!!!!!!!!」

「保温も酸素の循環も切れてる・・・寒い、ダメだスーツも限界・・・独り言をもらす
HEY YOU 今日はお前のハッピーバースディ。もうすぐお前のママもやってくるはず
抱えきれない程のプレゼントを持ってオーベイベ、早く立派な大人になるのよって
調子外れのお前のプラグスーツ直しながら・・・

お母さん・・・・・」

初号機、自力で脱出
「アタシこんな奴と一緒に住んでるの・・・」

「シンジくん!!!シンジくん!!!大丈夫!!!!シンジくん!!!!!!!シンジくん!!!!!」
「天国行きのエスカレーター。その手すりはワニの皮だったぜ」
「いつも通りじゃん。叱ってやってよ」

病院で目覚めるシンジ。傍らのレイに気づく
「今日は寝ていて、後は私たちが処理するわ」
「ぐへへ、この俺のビンビンになってるイチモツの処理が先だろ」
「そう、良かったわね」
「ぐへへ、良かっただろ」
レイが出てゆくと扉に隠れているアスカ
「おおアスカ。残念だったな。俺生還しちゃったよ」
「な!!なにがよ!!!!!」
「心配してくれた?ねぇ?愛する俺の事心配してくれた?」
「むぅぅ。殺しても死なないような奴ってアンタの事よね。心配して損した」
「アスカ。ねぇこっちに来てよ」
「なによ・・・もう今回あんたのせいでみんな迷惑したんだからね!わかってんの?」
「手握ってよ」
「話聞いてんの?」
「うん・・・俺とっても怖かったよ」
「バカね・・・・」
夕日に当てられ、胸焦がすような瞳で見つめてくるシンジにそれ以上何も言えず
そのままいつまでも手を握り返すアスカだった。

つづく

BACK / INDEX / NEXT