第伍話 レイ、心のむこうに



捕獲した使徒を調査するネルフ
「なるほどねー核以外はほとんど原型を留めているわ。ほんと理想的なサンプル
ありがたいわ」
「誰かさんの命令に従ってたら確保できなかったよな、オ・レ・のおかげ」
「うっさいわねー。で?何かわかったわけ?」
601
「なにこれ?」
「解析不能を示すコードナンバー」
「つまりわけわかんないってこと?」
「そう」

ゲンドウと冬月現場に到着。それを見てるシンジ
「どうしたの?」
「いや別に」
「あのねーそういう顔して別にって言われてもねえ、心配して下さい気にかけて下さい
って言われてるようなもんなんですけどねー」
「親父が手にヤケドしてるみたいなんですけど、そんな事より僕を心配して下さい気にかけて下さい」
「・・・・」
「何してんですか?ミサトさん。ちょ、制服に落書きしないでよ」
「解析不能を示すコードナンバー書いてあげるからじっとしときなさい」
「クスクス。アナタがここに来る前、起動実験中に零号機が暴走したの聞いてるでしょ
その時パイロットが中に閉じ込められてね」
「綾波が?」
「碇司令が彼女を助け出したの、加熱したハッチを無理やりコジ開けてね」
「昼間のーパパはーちょっとちがうー」
「手のひらのヤケドはその時のものよ」
「すっげーマジ仕事人間じゃん、ああいう奴が平気で虐殺とかすんだよねー」
「Σ (゚Д゚;)」
「Σ (゚Д゚;)」
「そんな事よりマジ人数少ないって。わからないんだからネルフだけじゃなくて
みんなで調べりゃいいジャン。人類を守る戦いなんだから秘密にする必要ないしサ。ガング・ホー」
「(-_-)」

のどかな学校生活
「碇くーん」
「( ゚∀゚)ノィョ―ゥ 」
「おお先生なに熱心な目で見てんねん」
「綾波かーひょっとしてー」
「ち、ちがうよー」
「またまたー綾波の胸、綾波のフトモモ、綾波のふくらはぎ(;´д`)ハァハァ(;´д`)ハァハァ」
「綾波の処女膜、綾波の膣内、綾波の子宮( ´,_ノ`)y―┛~~」
「 ウッΣ(´д`;)ウッΣ(´д`;)」
「ところでどうしてアイツいつも一人なんだ、チェリーども」
「ハァハァ・・・まぁそないゆうたら一年の時転校してからずうっと友達いてないな」
「ハァハァなんとなく近寄り難いんだよ」
「なにー?」
シンジはプールの隅でうずくまっている綾波を見上げた。
(友達がいない。友達なんていらない。なぜなら私は子供じゃないから、他の子とは違うの
中学生だけど他の人とは違うの、みんな知らない、もう私は大人なの・・・まさか親父!!!!)

リツコさんを呼んで夕食、ミサトのゲテモノカレーで悶絶する二人
「今度呼んでいただける時はシンジ君が当番の時にさせて頂けるかしら」
「なに言ってんスか、それなら俺が毎日リツコさんの家に料理しにいきますよ」
「あら、いいわねソレ、そうしてもらおうかしら」
「ダメよ!リツコ、絶対ダメ。こいつに油断したら絶対にダメよ」
「フフフ、ミサト考えすぎよ」
「そうだよーミサトさーん。てゆうかヤキモチ妬くならもっと可愛くしてくれよな」
「フフフ、シンジ君ておもしろい子ね」
「ヘヘヘそれほどでも」
「あっそ、いいわよ勝手にしてくらはい・・・」
「シンジ君、やっぱり引越しなさいよ、ガサツな同居人の影響で一生台無しにする事ないわよ」
「何言ってんのよ。コイツ、いつのまにかベランダの塀乗り越えて空き部屋の隣に家具とか持ち込んで
生活してんのよー。この前隣の玄関から出てきてびっくりしたわ。本当に予想もつかない・・・」
「ミサトさんビール」
「)━●)´Д`)ぁッ!投げないでよ!」

「ミサトさんなんてヒドイんスよ。夜遅くまで料理作って待ってんのにビール飲んでさっさと寝ちゃうし」
「じゃぁ私の家に来る?」
「僕リツコさん家の子供になる!もう毎晩暖かい料理作って待ってますヨ」
「いいわねフフフ、あ、忘れる所だったわ。シンジ君頼みがあるの。綾波レイの更新カード
渡しそびれたままになってて本部に行く前に彼女のところに届けてもらえないかしら」
「ダメよ!!!コイツに行かせたら!何しでかすかわかったもんじゃないわ、レイが妊娠しちゃうわよ!絶対ダメ」
「・・・ミサトさん、いい加減にして下さいよ」
「そうよ、ミサト。いくら親しいからって言い過ぎよ。シンジ君に謝りなさい」
「(ノД`)シクシク」
「でも綾波とあんまり話したことないんですけど、話すの嫌いなのかな」
「いい子よ、とても。あなたのお父さんに似てとても不器用だけど」
「(゚Д゚)ハァ?親父に?何が?」
「生きる事が」
「じゃ俺と一緒だな」
「('A`)ノシ」

さびれた集合団地。遠くから響く鉄を打ちつける単調な音。402綾波の家
「ごめんください、碇シンジくんでーす、入るよー」
殺風景な部屋に散乱した、血液の付着した使用済み包帯
「あれ?あいつ隠れメガネっ娘?」
机の上のヒビの入ったメガネを手に取りかけてみる、そして物音に振り返ると・・・
「・・・・」
懐から取り出したデジカメですかさずシャッターを切るシンジ。生まれたままの姿で襲い掛かる綾波
「な、なんだね君は。カメラを離しなさい。これは憲法で認められた国民の知る権利だよ、うわわっ」
もみ合いになり、倒れた拍子に綾波を押し倒すシンジ
「・・・・・」
「どいてくれる」
ここはおとなしくどいてあげるシンジ。一瞥もせず着替え出す綾波
「なに」
「いや本当は俺戦場カメラマンに目指しててデジカメ持ち歩いてんのよ。キャパ賞も狙ってて
最近はもっぱら風景ばっか撮ってるんだけど、その、人物も撮ってみたいかなと思って
それでまだ生えてない一番綺麗な時の今の君を・・・うへへ。だからそのつまり・・・」
「・・・・・・」
「もう他人じゃないぜ」
バタンッ!

「さっきはゴメン」
「何が」
「いややっぱちゃんと段階を踏むべきだったよね・・・いやそういえばこれから再起動実験だよね
きっとうまくいくよ!そしたらお祝いに食事にでも」
「どうしてそんな事いうの」
「俺らの友情以上愛情未満の関係から一歩踏み出そうよ。毎日死と隣り合わせなこのちんけな日常から」
「アナタ碇司令の子供でしょ。信じられないの。お父さんの仕事が」
「(゚Д゚)ハァ?当たり前だよ。あんな下半身の重力に魂を抜かれた中年なんて」
「    _, ,_  パーン
 ( ‘д‘)
  ⊂彡☆))Д´) 」

第伍使徒、ラミエル襲来。出撃する初号機 
「目標内部に高エネルギー反応」
「なんですって!!!!」
「胴周部を加速!収縮していきます!!」
「まさか!」
「えーっと正八面対、底辺×高さ÷2だから・・・・」
「ダメ、よけて!!!」
「工工工工エエエエエエエエェェェェェェェェΣ(゜Д゜ノ)ノ」

つづく


BACK / INDEX / NEXT