「シンジくーん。おきなさーい。いつまで学校休む気?もう五日目よ?
初号機はもう完全に直ってるのよ。パイロットのあなたがそんな事でどうするの?シンジ君?」
フスマを開けるミサト。
片付けられた部屋。
「家出か、無理もないわね。ん?」
机の上に置かれた置手紙とIDカードと大量のDVD
「一週間も延滞!しかもこの大量のエロDVDを私に返せと!」

第四話 雨、逃げ出した後



ピンポーン
「シンジゴルァ━━━━━ヾ(   )ノ゛ヾ( ゚д)ノ゛ヾ( ゚ д ゚ )ノ゛ヾ(д゚ )ノ゛ヾ(  )ノ゛━━━━━ッッ!!!!! 」
「Σ(・ω・ノ)ノ
Σ(゚д゚lll)」
「シンジどこ!シンジどこ。鈴原に相田あんたらクラスメイトでしょ!隠すと容赦しないわよー」

数日前、シャムシエル戦後
「どうして私の命令を無視したの?」
「ゴメンナサイ」
「あなたの作戦責任者は私でしょ。あなたには私の作戦に従う義務があるの、わかるわね」
「はーい」
「今後こういう事のないように」
「ほーい」
「あんたホントにわかってんでしょうね」
「はい」
「あんたねーそうやってはいほい言ってりゃいいってもんじゃないわよ」
「わーてるって」
「そうやってフザけてれば楽しいでしょうけどね」
「ガミガミうっせーよ!どうせ俺しか乗れないんじゃねえか!偉そうにすんな!この三十路!」
ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛Σ(ノ´Д`)ノ
「もうあの子戻ってこないかもね・・・」

行く当てはないけどーここにはいたくないーイライラしてくるぜーあのネルフと来たーらー
幸せになるのさー誰も知らない知らないやり方、でー

一人野原で戦争ゴッコをするケンスケ
「だっだっだっトアー小隊長どのー相田行くんだ、しかし自分は小隊長どのを追いて進めません、バカモン、うわっ」
仰向けに倒れ夕暮れの空を見つめる
「神はなぜ相田ケンスケをお造りになった?」
「え?」
「神じゃないね。私が造った。碇シンジ大佐です」
「転校生?」
「あの男はゲリラ戦にかけては専門家です。最も優秀です。銃やナイフや格闘もね。どんな苦痛も平気です
悪天候や食糧不足にも耐えられる。ヤギが吐いたものも食う。ベトナムでは敵を消すのが仕事。殺しが専門でした
しらみつぶしにね。それが相田ケンスケです」
「碇・・・」
「隊長よりカラスへ応答せよ、点呼を取るぞ、ケンスケ、メスナー、オルテガ、ダンフォース、クラッカワァー」
「俺はランボーかよwww」

「トウジの奴さ反省してた、小学生の妹に説教されたらしいよ。私達を救ってくれたのはあのロボットなのよって
小学校低学年の妹に説教されんなっての」
「もう昔の話さ、何百億という兵器を扱ってた俺も今じゃただの浮浪者さ」
(メシ食ったらこいつから金を奪ってやるぜクケケ。いやでもいっそ誘拐の方が)
「ああ俺も一度でいいからエヴァンゲリオンを扱ってみたい」
「やめとけママを悲しませるようなことはよ」
「ああ大丈夫俺そういうのいないから」
(どこまでも役に立たない奴だな・・・)

ネルフ保安諜報部に連れ戻されるシンジ
■━⊂( ・∀・) 彡 ガッ☆`Д´)ノ
「この2日間ほっつき歩いて気がすんだかしら、エヴァのスタンバイできてるわ」
「ああだりい」
「乗るの?乗らないの?」
「ドウショッカナー、てか怒んないの?」
「乗りたくないの?」
「そりゃそうでしょ」
「いい加減にしなさいよ!人のことなんか関係ないでしょ。嫌なこと全部忘れて元の生活に戻りなさい!」
「じゃあ言わしてもらうけどよ!なんなんだよこの組織、女子供と老人が仕切ってんじゃん
なんでお前みたいなお色気指揮官だけなの?経験豊富な軍人はどこ?
博士は一人で本当にいいの?パイロットはたった二人って、アイドルユニットじゃねえんだよ!
人類守ってんでしょ?なんで諸外国から応援こないの?日本人だけ?これ映画の撮影?
バカにしてんのか!!怖くて厳しいけど頼りになる隊長はどこだよ!最高にタフな戦友はどこだよ!」
「迷惑なのよ!!!■━⊂( ・∀・) 彡 ガッ☆`Д´)ノ」

黒服に囲まれ駅に降り立つ、1カップ大関を手にした碇シンジ
「ミサトはどこや?まだ手切れ金・・・ウイック」
「君はもうネルフの人間ではない。どのような事も教えられない」
「碇ー忘れもんやー」
見送りに来たトウジとケンスケ
「トウジ、喋れよ」
「碇、二度もドついて悪かっ・・・」
ヽ( ・∀・)ノ┌┛ガッΣ(ノ`Д´)ノ (゚Д゚)
「てめえら落ちぶれたワイを見てそんなに楽しいんか!あ!ボケが、あん時踏み潰してもよかったやんぞ!
ったく、ちょっと自由行動とっただけで戦力外通告やと?ワイがどんな思いで闘ってきた思うとんねん!!
ネルフがアホやから人類を救われへん!!死ね!死んでまえ!!」
「こらこれ以上、手を焼かせるな!酒も飲むな!!」
「親父にいうとけ、お前もいつか死ぬ、お前の作った子供も地獄でどつき倒したる!ワハハこらおもろい」

駆けつけるミサト、電車は行ってしまった。
が、ホームには
「ウイイ、アカン吐きそうや」
ベンチで寝転ぶシンジに駆け寄る
「おい、手切れ金もってきたんやろな、このクサレホステスが」
ミサトは酒臭い息を吐き出しながら悪態をつく幼い少年の顔を抱え、見た。
痩せこけた頬、ボサボサの髪、すがるような弱弱しい光を放つ瞳。
「女なんてなみんなウソつきや、母さんも親父の味方やないか、ワイには味方なんかおれへんのや、酒持ってこんかい!
ワイはー、ワイは猿や、プロゴルファー猿や!!!」
(まだまだ子供じゃない。一人じゃ生きてけないのに、ほんとに世話の焼ける・・・)
ミサトはシンジの頬を両手で包み、顔を覗き込んだ
「・・・アンタあのエロDVDちゃんと自分で返しにいくのよ。エロガキ」

つづく


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