「おはようシンジ君、調子はどう?」
「バッチシ!リツコさんはイングリッド・バーグマンのように綺麗だ」
「・・・それは結構、エヴァの出現位置、非常用電源・・・全部頭に入っているわね」
「多分」
「・・・ではもう一度おさらいするわ。通常エヴァは有線からの電力供給で稼動しています
非常時に体内電池に切り替えると蓄電容量の関係で・・」
「説明は日本語を基礎原則としてください」
「日本語よ」
「目標をセンターに入れてスイッチオン。わーいゲーセンみたい」
「聞けよ話!」
「しかしよくあの子乗るとか言えますよね」
「楽しそうな事があればホイホイ言われた通りにやるのが彼の処世術・・・・」

第参話 鳴らない、電話



「ミサトさーん。あーさですよー」
「さっきまで当直だったのー今日は夕方までに」
「出勤だよね。モチ同伴はなしで。まったく水商売の女はコレだからー
じゃあオレ学校行ってくるわ」
「・・・・・・」
トゥルルルルルー
「はいもしもし、なんだリツコか」
「どう?彼氏とはうまくいってる?」
「彼氏?アイツか・・・てゆうか聞いてよ!アイツ転校初日からエヴァのパイロットだって自慢して
機密事項ペラペラ喋って、諜報部が飛んできたわよ!携帯もプライベート用にもう一つ買えとか
グレッチを買えとか部屋に友達呼んだりワタシの下着がなくなったり」
「シンジ君、友達いっぱいなのね」
「でも最近は何かにつけてエヴァのパイロットだって威張り散らしてたからクラスでシカトされ始めたみたいよ
ちょっと一安心、と思ったら今度は夜中に街を徘徊し出して2回も補導されてんのよ。
ネットの巨大掲示板でも機密事項書き込みまくってるし・・・
もうなんであんなバカなの?ちょっと誰か一回ガツンと痛い目に会わせてやってくれないかしらホント!」

「すまんな転校生ワシはお前を殴らなアカン。殴っとかな気がすまへんのや」
転校してから2週間、中学デヴューに成功してモテモテな俺。だけど停学明けのモテない不良に呼び出された
「悪いね、この間の騒ぎでアイツの妹ケガしちゃってさ。ま、そういう事だから」
[反撃] [逃亡] [ハッタリ]どうすんのよ!どうすんのよ!どうすんのよ!俺!!!!!
「パ、パパに言いつけてやる!」
「( ゚д゚) 」
「ゴ━━━ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛Σ(ノ´Д`)ノ━━━ルァ!! 」
「非常召集、先、行くから」
「待って、待って、助けて・・・」

第四使徒、シャムシエル襲来。
「シンジ君出撃いいわね」
「ガング・ホー!ガング・ホー!ガング・ホー!」
「作戦通り頼むわよシンジ君」
「任せとけって。てゆうかなんなのこの敵?マジ宇宙人じゃん」

案の定やられるエヴァ初号機。
「うわあああ。SMは勘弁」

巻き込まれたトウジとケンスケを回収
「今よ後退して。回収ルートは34番ヤマト東山に後退して」
「転校生逃げろ言うとるで転校生」
「うっせーな。関西弁お前、今の立場わかってんの?」
「プログナイフ装備」
「シンジ君命令を聞きなさい。後退よシンジ君」
「足踏みが止まらなーい」
「(゚Д゚)ハァ?どうしたのシンジ君!」
「口じゃとても無理さー今を説明するなんてー」
「何があったの!」
「だ、か、ら、殺してやるのさー美しくー」
「まさか暴走!!!」

「冷たく光るナイフをくれてやるぜー」
「命令を聞きなさい!」
「何かの歌なのかしら」
シャムシェルに突撃する初号機
「腐った奴をー正しい奴がー切り裂いてやるのはいいことなんだろ!」
「ダメよ!」
「神様だってそうするはずさー神様だってそうするはずさぁー!!!!!」
「つД`)」

「目標は・・・・完全に沈黙しました」
「つД`)」

つづく


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