第拾弐話 奇跡の価値は



急な雨降りでシンジの家に雨宿りさせてもらうトウジとケンスケ
「すまんなぁシンジ雨宿りさせてもろうて」
「ミサトさんは?」
「まだ寝てるのかな?最近、徹夜で接待乱交パーティばかりだからね」
「た、大変な仕事やからなぁ」
「じゃ、じゃあミサトさんを起こさないよう静かにしとこうぜ・・・」
「あーアンタタチ何やってんのよ!!!」
「あなた達は何をしてるのでしょうか」
「雨宿り?アタシ目当てなんじゃないの?着替えてんだから覗いたら殺すわよ」
「もしかして私が目的でしょうか?私は今着替えようとしているので見ないで下さい。
もし見る事ができたら、私はあなた達を殺してしまうでしょう」
「同時通訳すんな!!!!!!!日本語で喋ってるだろうが!!!!!!!!」
「まぁまぁあんなプッシーほっといて・・・」
「あらー二人ともいらっしゃい」
ミサトの襟章を見て昇進おめでとうを言うケンスケ
「襟章の線が二本になってる。一尉から三佐に昇進したんだよ」
「へー」
「あの年で中学生二人を養うなんて大変なことだよ」
「俺がメシ作ってんだけどな」

エヴァンゲリオン、ハーモニクスのテスト
「0番2番汚染区域隣接、限界です」
「1番にはまだ余裕があるわね。シンジ君、歌っていいわよ」
「ヘッドライトのわくの取れ方がーイカしてるあの車の前でー」
「それでこの数値?たいしたものね」
「シンクロ率、ハーモニクスもアスカに迫ってますね」
「気取って写真を取らないかー」
「バカシンジの歌、マジで気が散るんだけど・・・」


ミサトの車に乗って帰るシンジ
「おおそういえば昇進おめでとうペインキラー」
「ありがとう。でも正直あんまり嬉しくないのよ・・・」
「そりゃそうだろ、ロクな作戦立ててないし。自覚してたなんて驚きー」
「・・・・」
「俺なら二階級降格を志願してるけどねー」
「・・・ところでさっきのアスカが怒ってたの知りたい?」
「は?アレ?いつもの事じゃん」
「そうやって人の気持ち踏み躙ってばかりいるからよ」

ケンスケ、トウジ、委員長を招いてホームパーティ
シンジのモノマネショーで大盛り上がり。
ミサトのモノマネを見て笑うアスカ、怒るミサト
アスカのモノマネを見て笑うミサト、怒るアスカ
窒息寸前の一同
「ところで昇進したミサトさんはサンサ?」
「そう葛城三佐」
「葛城サンサさん?」
「フフフ」
「葛城サンタさん?」
「うふふシンちゃん・・・・」
「わーい!ミサトさんはサンタさーん。マッハ5で飛ぶしお金は国が払ってくれるー」
「シンちゃん?」
「プレゼントープレゼントー」
「げ、それか・・・」
加持とリツコ到着
「親父が日本にいないの?」
「碇司令は今南極に行ってるわ」
「マジで!じゃあ親父にも南極一号プレゼントしてもらおう。電話電話と」
「よしなさい」

第拾使徒 サハクィエル襲来

ミサトの絶望的な作戦説明を聞くチルドレンズ

「これでうまくいったら正に奇跡ね」
「奇跡ってのは起こしてこそ初めて価値が出るものよ」
「作戦といえるのこれが」
「てゆうか自分で疑問に思わね?人類を救う作戦課長がお前みたいな
タイトスカート穿いた29歳独身女がたった一人。昇進?少佐?
ホンマにネルフがアホやから人類を救われへん!!!!!」
「そういう事は遺書に書いてくれる?規則では書くことになってるから」
「別にいいわ。そんなつもりないもの」
「私もいい。必要ないもの」
「書くのに1ヵ月かかるっつーの!!!!!」

成功したらみんなにステーキ奢るからと言って立ち去るミサト
悪態つきつづけるシンジの横でグルメ雑誌を開くアスカ
「どこにしよっかなー。アンタも今度は一緒に来るのよ」
「私、いかない」
「綾波は肉食べれないんだ」
「アンタなんで知ってるの?」
「さあ、なんででしょう」
「むぅぅ・・・」

エヴァ配置地点を指示されエレベーターに乗るチルドレンズ
「ねぇ林明日香はなんでエヴァに乗ってるの?」
「誰だよ林って!!!!!!!!決まってんじゃない。自分の才能を世の中に示すためよ」
「意味ないよソレ。世の中はお前がエヴァ乗ってんの知らないし、興味もないよ」
「うっせぇな!ホラあの子にも聞きなさいよ」
「綾波は前聞いたし」
「ふん、仲のおよろしいことで」
「アレ?やっぱそう見える?外人さん」
「もう何イラついてんのよ!じゃあアンタはなんで乗ってんのよ」
「おー私ドイツ語ワカリマセーン」
「アンタなんて大ッキライ!!!!」

シンジの不機嫌のせいで最悪のチームワークのチルドレンズと作戦課長
前日のミサトの身の上話にもアクビしてキレられていたシンジ。

しかしなんとか使徒撃破

だが不機嫌は直らず碇司令からの「よくやったなシンジ」の言葉にも
「ダッチワイフ抱いて海中に沈めよバカ」の発言に凍りつくスタッフ

険悪な雰囲気で食事に行く4人。なんとか明るく振舞うアスカ
「ミサトの財布の中身くらいわかってるわよー無理しなくたっていいわよ
ここのラーメンやおいしいの。優等生もラーメンなら付き合うっていうしさ」
「らっしゃい。よおリトル・ゼ。すげぇなこいつら3人全部相手すんのか?」
「うっせぇよ。こいつらには普通のラーメンだせよ」
「バカシンジ知り合いなの?」
「黙れよ林明日香」
「だから誰なんだよそれ!!!!!!!」
しかしなぜかシンジの口利きで替え玉自由、完全無料になり機嫌を良くして食べ始めるアスカ
「俺わかったぜ、エヴァに乗る理由が」
「?」
「お前らなんかに人類の未来任せてたまっか!!!!!!!!」

つづく

BACK / INDEX / NEXT