第拾壱話 静止した闇の中で



公衆電話で電話するシンジ
「(はいしばらくお待ち下さい)・・・何だ」
「ああ親父?オレオレオレオレオレオレオレオレオレだよオレオレオレオレオレ」
「どうした、早く言え!」
「実は今500万の問題に挑戦してて、今から問題を言うから30秒以内に答えを・・・」
「そういうことは全て葛城君に一任してある。下らんことで電話をするな」
「でも500万だし、答えてくれなきゃみのさんも番組スタッフも困るよ」
「そんなことで電話をいちいち取り次ぐんじゃ・・・」

「それは碇司令怒るわよー」
「そっかなーもっと怒らせたかったんだけど途中で電話が故障したカンジだったよ」
「アンタ本当に父親の事嫌いなのね。ガキねー」
「やっぱ昼のみのさんに相談するか」

何者かの妨害によりネルフ本部の電気がダウン。
ネルフ本部に連絡しようとする3人。
「ダメ。連絡つかない」
「こっちもだめ、有線の非常回線もつながらない!」
「さーって今日は休みってことで、帰って寝ようぜえええ」
「アンタバカ?一人で帰っときなさいよ!!」
「とにかく本部へ行きましょう」
「そ、そうね。じゃあ行動開始の前にグループのリーダーを決めましょう!!
で、当然アタシがリーダー。異議ないわねー」
「じゃあ俺がそのリーダーの義理の兄。二人ともお兄ちゃんて呼ぶんだよ」
「ちょwwwwwwwwwwキモイ属性発動させてんじゃないわよ!!!!!」
「綾波がリーダーの義理の姉で俺の実の妹。仲良し兄妹で異議ないよな」
「うん。お兄ちゃん」
「ゲ・・・・本気かよ」
「じゃあ、こっちの第7ルートから本部に降りるから。いくぞ」
「はい。お兄ちゃん」
「お兄ちゃーんドア開かなーい手動で開けてー」
「まかせとけ!!!!!!!」
「キャー!!!なんでズボンをおろしてんのよ!!!お兄ちゃんの変態!!!!」

第九使徒 マトリエル襲来

停電したネルフ本部内を行く仲良し兄妹
「あそこまでいけばきっとジオフロントにいけるわ。お兄ちゃん」
「うんうんアスカはそのまま真っ直ぐ育つんだよ」
「気持ち悪いなもうーお兄ちゃんでしょ、もっとしっかりしてよ!!!!」
「黙って。人の声よ」
選挙カーで「使徒接近中」を告げながら走り去る日向さん
「時間が惜しいわ、近道しましょ。お兄ちゃん」
「むぅぅ。お姉ちゃん!!!!アタシがリーダーなんだからね!!!!仕切らないでよー!!!!」
「ハハハ。アスカは甘えんぼさんだなぁ」

二手に別れている道
「うーん右ね」
「私は左だと思うわ」
シンジの手を引っ張るレイとアスカ
「選べないよーレイもアスカも大切過ぎて選べないよ」
「むぅぅ。アタシがリーダーなんだから言うと通りにしてくれなきゃヤダヤダ」
アスカが扉を蹴破ると使徒がいて慌てて扉を閉じる
「使徒を直接確認これで急がなきゃ・・・・って何してんのよ!!」
どさくさに紛れてシンジにしがみついてるレイも確認。わめくアスカ。
「お姉ちゃんばっかりズルイ!!!!」

「また二手に別れてるねー」
「こっちよ。お兄ちゃん、アスカ」
「お姉ちゃんてさーお兄ちゃんと血が繋がってるもんねー。やっぱ義理の妹とは違うもんねー。
いつも澄ましていられるもんねー」
「おいおいアスカ」
「お兄ちゃんは黙ってて!!!!お姉ちゃんちょっと血が繋がってるからってなめないでよ!!!」
「なめてなんかない。それに本当は私もお兄ちゃんと血が繋がっていないもの」
工工工工エエエエエエエエェェェェェェェ(´゚д゚`)(´Д`)ェエ工工工工工エエエエエエエエェェェェェェェェ
「ケンカしてる場合じゃないわ。お兄ちゃん急がないと」
「そうだぞ血縁なんか関係ない。お姉ちゃんはお兄ちゃんと同じくらいお前の事を大切に思ってるんだから」
「むぅぅ」
「ハッハッハッハーアスカはツンデレさんだなーもう」
「お姉ちゃん怖い。私の気持ち知ってて真実を言うんだもん」
「ハッハッハッハお兄ちゃんはレイもアスカも大好きだぞ」
「お兄ちゃんは絶対渡さないもん」

通気抗を這って進む仲良し兄妹。
「絶対、前見ないでよ。お兄ちゃん」
「え?なんだって」
「バカバカお兄ちゃんのバカバカ!!!見ないでって言ったでしょ」
「アハハアスカはクマさんパンツなんだね」

なんとか本部に辿り着く仲良し兄妹
「あなたたち」
「リツコさんエヴァは?」
「スタンバイできてるわ。碇司令はあなたたちが来ることを信じて・・・」
「お兄ちゃん。早く行きましょ」
「むぅぅお兄ちゃんは私と行くの」
「アハハ二人とも離してくれないと、出撃できないよ」
碇司令やスタッフを無視してエヴァで出撃の仲良し兄妹

「目標は強力な溶解液で本部を直接攻撃するつもりよ。お兄ちゃん」
「どうすれば?」
「決まってんじゃないお兄ちゃん。やっつけるのよ」
「どうやって?ライフル落としちゃったんだよ」
「作戦はあるわお兄ちゃん。ここに留まる機体がディフェンス。ATフィールドを中和しつつ
奴の溶解液からオフェンスを守る。バックアップは下降。落ちたライフルを回収しオフェンスに渡す
そしてオフェンスはライフルの一斉射撃で目標を破壊。これでいいわよね」
「いいわ。ディフェンスは私が」
「お生憎様。お姉ちゃん。私がやるわ」
「そんなアスカ危ないよ」
「だからなのよ。アタシだってお兄ちゃんの役に立てる所を見せてあげるんだから
お兄ちゃんがオフェンス。お姉ちゃんがバックアップ。いいわね」
「わかったわ」
「じゃいくわよ」

仲良し兄妹、仲良しパワーで使徒を撃破


夜、丘に寝転んで停電の街を見下ろす仲良し兄妹
「電気、人工の光がないと星がこんなに綺麗だなんて皮肉なもんだな」
「でも明かりがないと人が住んでるカンジがしないわ。お兄ちゃん」
電気が復旧し、明かりを灯す街。
「ほらこっちの方が落ち着くもの」
「うんうんアスカは寂しがり屋さんだね」
「人は闇を恐れ、火を使い、闇を削って生きてきたわ。お兄ちゃん」
「お姉ちゃん、テッツガクー」
「アスカそういうのは日本では浪漫って言うんだよ。哲学とは言わないんだよ」
「うっさいなーお兄ちゃんは」
「でも、だから人間は特別な生き物なのかな?だから使徒は攻めてくるのかな?
・・・・俺達はこの先どんなことがあってもずっと仲良しだよな?」
「お兄ちゃんのバカ・・・そんなの当ったり前ジャン!!!」

つづく


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